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MS24 SEO / 逆SEO 実務プレイブック

企業・団体の検索面を「攻め(SEOを上げる)」と「守り(悪評を下げる)」の両面で設計・運用するための実務ノウハウ集。

第0章これだけは先に理解する(全体の土台)

0-1. 検索1ページ目の「枠」はほぼ固定されている

企業名・団体名で検索したとき、上位に出る顔ぶれは業種を問わずだいたい決まっている。

1. 公式サイト(トップ+主要下層)
2. 求人・企業口コミ系(Indeed / OpenWork / 転職会議 / Wantedly …)
3. 企業データベース系(法人番号公表サイト / Baseconnect / 各種企業DB)
4. ニュース・プレスリリース(PR TIMES と その転載先)
5. SNS公式アカウント(X / Facebook / LinkedIn / Instagram / YouTube)
6. 地図・ローカル(Googleビジネスプロフィール)
7. その他(まとめ記事・掲示板・個人ブログ・ネガティブ記事)

この構造理解が全ての出発点。

  • 攻め(軸A)= 1〜6の枠を、自社がコントロールできる資産で埋めていく
  • 守り(軸B)= 7に入り込んだネガティブを、1〜6の充実によって相対的に押し下げる

悪評対策とは「消す」ことではなく、枠の奪い合いに勝つこと。ここを取り違えると手段を間違える。

0-2. 実在主体の「3層アカウント構造」★核となる考え方

本プレイブックの核となる考え方。1つの企業を、実在する複数の主体として立てる。

主体発信の性格
第1層企業全体公式・信頼・網羅公式サイト、企業note、企業X、PR TIMES
第2層部署・事業部・ブランド専門・現場・テーマ特化開発部テックブログ、採用担当note、○○事業部X
第3層社員個人人格・熱量・共感エンジニア個人のZenn、営業担当のLinkedIn、代表個人のX

なぜ効くのか

  1. カバーできる検索意図が増える — 企業層は「会社名」、部署層は「サービス名・技術名」、個人層は「人名・具体的な悩み」を拾う。1つのアカウントでは全部拾えない。
  2. 枠を複数取れる — 検索結果に同一ドメインばかりは並ばないが、note・Zenn・LinkedIn・Xと媒体が分かれていれば別枠として並ぶ。
  3. 信頼性が上がる — 企業の公式発信だけより、中の人が実名で語っている方が読者にもGoogleにも評価される(E-E-A-T の Experience / Trust)。
  4. 悪評対策として最も健全 — 「中の人が実在して普通に働いている」という情報量そのものが、ネガティブ情報の相対的な重みを下げる。
運用の絶対条件(ここを守るかどうかが分岐点)
  • ✅ 各アカウントは実在する主体が、自分の名義で運用する
  • ✅ 社員個人アカウントは本人が書く/本人の承認を得て出す
  • ✅ 企業との関係は明示する(プロフィールに所属を書く)
  • ❌ 架空の人物・架空の部署を作らない
  • ❌ 1人が複数人格を演じ分けない
  • ❌ 相互に「サクラ」的な称賛・レビューを付け合わない

この条件を満たす限り、3層構造は完全に正攻法であり、実際に大手IT企業が標準的にやっている手法(企業テックブログ+社員個人記事の併存が典型)。条件を外した瞬間に規約違反の領域に落ちるので、線はここに引く

0-3. やらないこと(依頼企業を守るための禁止事項)★禁止

⚠ 禁止事項一覧
禁止理由
PBN(自作自演リンクネットワーク)の構築Google Spam Policies違反。手動ペナルティで依頼企業のドメインごと圏外
架空アカウント・なりすましによる投稿量産各プラットフォーム規約違反。アカウント一括BANのリスク
口コミ・レビューの捏造/サクラ景表法(ステマ規制・2023年10月〜)違反。行政処分と報道リスク
中身の薄い記事の大量自動生成「スケーラブルなコンテンツ濫用」でペナルティ対象
事実である報道・口コミの隠蔽目的の施策法務リスク。事実無根なら削除請求(弁護士・送信防止措置)が正しい経路

短期で効いても飛ぶ手法は、代行業として最悪の事故になる。 提案段階でこの線を明示しておくと、逆に信頼される。


第1章アプローチ先媒体カタログ(①〜⑨)

面を増やせる媒体を、効果順・枠別に網羅する。

表の読み方
  • DP=ドメインパワーの目安(最強/強/中)。Ahrefs・Moz等の実測値ではなく相対評価の目安。正確な数値が必要なら都度ツールで実測すること
  • 3層=企業/部署/社員個人の3層アカウント運用ができるか(◎=公式に企業向け機能あり/○=可/△=限定的/×=不可)
  • 制御=企業側がその面をコントロールできるか(自社で書ける/返信のみ/不可)

① プレスリリース配信 ★最も費用対効果が高い量産手段

1本の配信が数十媒体に自動転載され、被リンクと検索面が一気に増える。「量産系」の主力エンジン。

媒体DP費用(2026年時点)配信規模特記
PR TIMES最強従量3万円/本、月30本8万円/月、年間契約で月7万円/月提携1万900以上、1配信で20媒体以上へ転載国内シェアNo.1。まずここ
@Press2.5万円〜/本提携80以上、配信先8,500以上単発利用に強い。記者への手配りあり
共同通信PRワイヤーライト年5回105,600円/スタンダード年5回204,600円提携72サイト、うち56サイトが全文転載記事化率約7割。海外配信も強い
ValuePress中〜強フリー0円/3万円/本/月額3万〜7万円登録企業5万社超記者フォローあり
ドリームニュース中〜強定額1万円/30日 何度でも配信全国7,000以上のメディアコスパ最優先ならここ。本数を打てる

転載先の主な顔ぶれ:Yahoo!ニュース/livedoorニュース/エキサイトニュース/gooニュース/BIGLOBEニュース/Infoseek/ニコニコニュース/ORICON NEWS 等。

※Yahoo!ニュースは「ニュースPR by LINEヤフー」の有料掲載枠(1掲載3万円〜)もあるが、トピックス掲載は非保証

ネタの作り方(月1本は必ず出せる)

  • 新サービス・新機能・リニューアル
  • 導入事例・実績数値の発表
  • 調査リリース(自社アンケート100件でも成立する。最も転載されやすい
  • 人事・組織変更・新拠点
  • 受賞・認定取得・提携
  • 季節・社会テーマへのコメント

② 記事投稿プラットフォーム ★3層構造が最も活きる領域

媒体DP3層費用特記
note強(国内)無料/note pro 月8万円〜(子アカウント最大20・権限4種)国内テキストSEO最強クラス。企業note+社員note の併存が自然。proは独自ドメイン可
LinkedIn記事最強無料企業ページ+社員個人が公式に想定された構造。BtoBは最優先
Zenn / Qiita強(技術領域)無料/Qiita Organizationは有料Publication/Organization機能で企業配下に社員記事をぶら下げられる。IT系必須
はてなブログ無料/法人プラン月7万円〜はてブ拡散+被リンク。技術・話題系に強い
アメブロ中〜強無料/法人プランありBtoC・地域密着・著名人。認知は強いが企業SEO文脈ではやや弱め
Medium最強◎(Publication)無料英語圏向け。和文のSEO効果は限定的
dev.to / Hashnode強(技術)◎(Organization)無料技術ブランディング。英語圏
Substack中〜強無料(有料購読機能あり)メルマガ型。日本語利用者は少ない
livedoorブログ中〜弱無料更新停滞気味。優先度低

③ SNS・ショート動画(3層で立てる)★TikTok・YouTube含む

検索エンジンとしてのSNS:TikTok・Instagramは若年層で検索用途が拡大しており、プラットフォーム内検索の面も取りに行く価値がある。

※これはマーケ業界で広く言われるトレンドで、一次データでの裏取りはしていない。

媒体DP検索表示3層費用主戦場特記
X(旧Twitter)最強企業名で出やすい無料BtoB/BtoCプロフィール流入が強い。炎上リスクも高く運用ルール必須
LinkedIn最強会社ページが出やすい無料BtoB最強社員個人の発信が企業SEOに直結しやすい
YouTube(本体・Shorts)最強非常に出やすい無料両方Google検索と直結=最優先媒体。チャンネル+社員出演で3層可
TikTok増加傾向無料BtoC/Z世代音声内の発話もインデックス対象化が進む
Facebook最強出やすい◎(ページ+個人)無料BtoB/中高年層実名文化で信頼性訴求向き
Instagram(+Reels)最強プロフィールは出にくめ無料BtoC画像・リール軸。検索用途が拡大中
LINE公式アカウント強(国内影響力最大級)直接表示は限定的無料/有料プランBtoC国内最強検索面よりCRM・再訪流入。LINE VOOMはショート動画で面を補強
Threads強(Meta連携)発展途上◎(IG連動)無料BtoC寄り伸び中だが検索面の実績はまだ薄い
Pinterest最強画像検索で出やすい無料BtoC(EC・ライフスタイル)画像流入から検索面を確保できる
Bluesky / mixi2中〜低出にくい無料ニッチ国内企業の実例が少なく優先度低
ニコニコ動画出にくい無料ニッチ層企業運用例は少ない
Vimeo出やすい(埋め込み評価も)無料/有料BtoB高品質映像採用動画・IR動画向き
Behance / Dribbbleクリエイティブ職で出やすい○/△無料デザイン系採用ブランディングに有効
Twitch / TwitCasting強/中限定的無料ゲーム・エンタメ/国内個人BtoB向きではない

④ 音声・スライド・イベント ★競合が薄く枠を取りやすい

媒体DP3層費用特記
Spotify / Apple Podcasts最強○(企業番組+社員出演)無料番組ページがGoogleに出やすい。両方に併配信するのが基本
Amazon Music無料追加の配信先として併用推奨
Voicy中(国内)△(個人中心)無料/有料機能経営者個人の発信媒体として実効性が高い
stand.fm無料手軽だが企業公式は少数派
SlideShare強(LinkedIn傘下)無料LinkedIn連携で信頼性高い
Speaker Deck△(個人中心)無料登壇資料の検索面確保。やっている企業が少ない
Docswell中(国内新興)無料日本語資料に強く伸長中
connpass強(国内技術イベント)無料開発者採用・技術広報に非常に有効
Peatix / Doorkeeper / Eventbrite強/中〜強/強無料〜手数料セミナー・展示会告知で企業名の面を取れる

⑤ 求人・企業口コミ系 ★悪評対策の主戦場

「企業名 評判」で上位に来るのはほぼここ。放置すると口コミサイトに枠を全部取られる。

媒体DP制御費用位置づけ
Indeed最強有料求人は自社編集可(口コミ欄も併設無料掲載可/クリック課金押し返し◎。ただし口コミ機能の監視も必要
Wantedly中〜強自社でストーリーを書けるライト6ヶ月39万円〜押し返し◎。口コミ枠を自社コンテンツで押し返せる数少ない媒体
doda/マイナビ/リクナビ/type有料契約で自社編集可掲載課金(数十万〜)出稿中のみ強い
Green/エン転職中〜強自社編集可無料〜月額更新頻度がSEOに影響
求人ボックス/スタンバイ集約型・自社編集不可基本無料制御は弱い
OpenWork最強個別口コミへの直接返信機能は基本なし(企業向け有料プランで一定の対応余地あり※要個別確認)有料プラン数十万〜/年悪評の発生源
転職会議返信不可無料発生源。500万件規模、放置厳禁
ライトハウス(旧カイシャの評判)返信不可(法人契約で一部対応可否あり※要確認)有料法人契約発生源
就活会議/ONE CAREER返信不可無料新卒採用をする企業は監視必須
Glassdoor中(国内は弱い)企業公式アカウントで返信可有料プラン外資系・グローバル企業で重要
⚠ 注意

OpenWork・ライトハウスの企業向けプランでの返信可否は情報源により表現が揺れる。契約前に各社の企業向けサービスページで最新仕様を必ず確認すること。

⑥ 企業データベース・比較レビュー

媒体DP制御費用特記
国税庁 法人番号公表サイト(.go.jp)強(公的)不可(自動掲載)無料.go.jp で検索上位が安定
Baseconnect/Musubu追記・修正申請が可能無料〜有料自動生成され放置されがち。情報整備で改善できる
帝国データバンク/東京商工リサーチ調査協力で内容に一部反映調査協力は無料与信情報だが検索上位に強く出る
EDINET/会社四季報オンライン/日経会社情報/UlletIR開示で反映基本無料(EDINET)上場企業のみ
ITreview/BOXIL/キーマンズネットベンダー公式で返信・製品ページ編集可掲載無料/上位表示は有料BtoB SaaSは必須
アイミツ/発注ナビ登録企業として編集可成果報酬型が多い発注マッチング系
G2/Capterra/Trustpilot/Clutch強(海外)公式返信可無料掲載+有料海外展開企業で重要
Crunchbase強(海外)企業自身が作成・更新可無料/有料Proスタートアップ・資金調達文脈
AngelList(Wellfound)/Product Hunt無料スタートアップ・プロダクト系
⚠ 注意

レビュー系(G2/Capterra/Trustpilot/ITreview等)で、自社・従業員によるレビュー投稿は全て規約違反。 レビュー依頼は実顧客に限定すること。

⑦ ローカル・地図(拠点・店舗があるなら最優先)

媒体DP制御費用特記
Googleビジネスプロフィール最強完全に自社管理・口コミ返信可無料ローカル検索の起点。守りの最前線=返信は必須運用
Appleマップ/Bing Places/Yahoo!プレイス自社管理可無料GBPと情報を揃える
エキテン/まいぷれ自社編集・返信可無料〜月額地域密着業種で有効
食べログ/ホットペッパー等強(業種限定)有料プランで返信・編集可月額課金飲食・美容等

⑧ Q&A・開発者系・権威付け

媒体DP企業の公式参加費用特記
Yahoo!知恵袋最強(国内)○ 企業公式アカウント制度あり(審査制)要問合せ指名検索・比較検索で上位に出やすい。正規枠があるので自演不要
Quora強(海外)/中(国内)○ Quora Spacesで企業ページ・実名回答可無料越境ビジネス向き
Stack Overflow最強(開発者領域)○ 実名・所属明記での回答は可無料SaaS・開発ツール企業に極めて有効
教えて!goo中〜強企業公式枠は限定的無料PR色は薄い
GitHub(Organization/README/Pages)最強無料〜有料README・Pagesは被リンクと指名検索の双方に強い。開発会社は必須
npm/PyPI/Docker Hub最強/最強/強無料パッケージ説明文がそのまま検索面になる
Zenn Book/GitBook/Notion公開ページ強/中〜強/中無料〜有料ドキュメント公開。Notionはサブドメイン評価のため弱め
Amazon(Kindle著者ページ)最強○(著者セントラル登録)無料代表者名の検索面を一気に取れる。著書があるなら必ず登録
Wikidata△(自己記載は非推奨)無料Googleナレッジパネルに影響しうる
Reddit最強○(AMA等)無料英語圏中心。宣伝目的投稿は削除対象
J-STAGE/researchmap/Google Scholar強/中〜強/最強無料研究開発型企業のみ。一般企業は該当性が低い
⚠ 注意

Wikipedia は企業の自己編集が利益相反として規約違反。 有料の代行編集もグレー〜違反。第三者が特筆性に基づいて記述する場合のみ。掲載効果は絶大だが、自作は厳禁

Q&Aサイトでの自作自演回答・過度な宣伝投稿は、いずれの媒体でも規約違反。 Yahoo!知恵袋には企業公式枠があるので、正規ルートを使うこと。

※ Slack/Discordコミュニティは検索エンジンにインデックスされにくく、SEO面での寄与は限定的

※ Stack Overflow for Teams は社内向け製品で、対外SEO効果はない(混同注意)。

⑨ 公的ドメイン被リンク ★最強・かつ最も見落とされている

.go.jp / .lg.jp / .ac.jp からの被リンクは民間サイトの比ではない。 しかも「SEO施策」に見えないため競合がほぼやっていない。企業案件で提案するなら、ここを組み込めるかが差別化になる。

経路取得条件・申請ルート費用ドメイン
健康経営優良法人協会けんぽ等の「健康宣言」に参加 → 経産省ポータルで健康経営度調査に回答・申請中小規模部門 申請料16,500円(税込)強(meti.go.jp)
くるみん/えるぼし都道府県労働局へ一般事業主行動計画を届出+要件クリア後に認定申請無料(社労士依頼なら数万〜)強(mhlw.go.jp/各.lg.jp)
ユースエール認定若者雇用の実績要件を満たしハローワーク経由で都道府県労働局へ申請無料中〜強(.go.jp)
補助金の採択事業者一覧IT導入補助金/ものづくり補助金/事業再構築補助金 等に申請 → 採択されると事務局サイトに社名・事業計画概要が掲載補助金申請自体は無料(士業依頼は有料)強(各事務局.go.jp系)
入札参加資格者名簿各省庁・自治体の競争参加資格審査申請を電子入札システムで提出無料の自治体が多い強(.go.jp/.lg.jp)
地域未来牽引企業経産省が地域経済牽引事業計画等をもとに選定(公募+推薦。年度により直接申請不可)無料強(meti.go.jp)
はばたく中小企業300社 等中小企業庁の公募・推薦を受け審査選定無料強(chusho.meti.go.jp)
自治体独自の優良企業表彰各都道府県・市区町村の産業振興課へ申請/推薦無料が多い中(.lg.jp)
産学連携・自治体連携大学の産学連携本部・自治体の企業誘致/連携事業と協定締結・共同研究無料〜共同研究費強(.ac.jp/.lg.jp)
商工会議所・業界団体の会員ページ入会申込+会費納入年会費 数千円〜数万円中(.or.jp中心)
⚠ 注意

地域未来牽引企業・はばたく中小企業300社は選定制で、申請すれば必ず取れるものではない。「応募機会を狙う」施策として扱う。

地方に拠点がある企業は、まず自治体の表彰・連携制度を洗い出す。競合が手をつけていない領域。


第2章具体的な手順

Phase 0:現状把握(着手前・所要1〜2日)

目的:枠が今どう埋まっているかを実測する。ここを飛ばすと全部推測になる。

#手順具体的な作業
0-1指名検索の実測「企業名」「企業名 評判」「企業名 口コミ」「企業名 求人」「代表者名」でGoogle検索し、上位20件をスプレッドシートに記録(順位/URL/ドメイン/ポジorネガor中立)
0-2枠の埋まり方を分類第0章の7枠のどこが自社資産で、どこが他社・口コミ・ネガに取られているかを色分け
0-3サジェスト・関連検索の確認「企業名 ○○」のサジェストにネガ語(評判/やばい/ブラック/詐欺)が出ていないか
0-4既存アカウントの棚卸し公式サイト以外に何を持っているか(放置SNS・古い求人ページも含めて全部)
0-5競合の面を見る同業2〜3社で同じ調査。勝っている会社が何の媒体を押さえているかが最良の答案

成果物:現状SERPマップ(1枚)。ここまでで課題が確定する。

Phase 1:アカウント階層の設計・開設(1〜2週)

#手順具体的な作業
1-13層の主体を決める第1層=企業/第2層=どの部署を立てるか(2〜3つ)/第3層=誰を出すか(3〜5名)
1-2社内合意を取る社員個人アカウントは本人の同意が必須。運用範囲・書ける/書けない情報・退職時の扱いを取り決める
1-3ガイドライン整備発信ルール(機密・顧客名・数値の扱い)/トンマナ/所属明記のルール
1-4媒体を選定第1章①〜⑨から業種に効くものを10〜15媒体選ぶ(全部やらない。BtoBならLinkedIn/note/Wantedly優先、BtoCならInstagram/Googleビジネス/アメブロ優先)
1-5アカウント開設・プロフィール統一名称・アイコン・説明文・公式サイトへのリンクを全媒体で統一。プロフィール欄の公式サイトリンクが被リンクになる
1-6Googleビジネスプロフィール整備拠点があるなら最優先。写真・営業時間・説明を埋める

成果物:アカウント台帳(媒体/URL/担当者/層/更新頻度)

Phase 2:コンテンツの量産(継続・月次)

「量産」の意味=媒体の数 × 発信主体の数 × 頻度。1媒体で頑張るのではなく、面を広げる。

月間の目安コンテンツの型
第1層(企業)記事2〜4本+PR1本事例、サービス解説、調査リリース、実績報告
第2層(部署)各2本技術解説、現場のノウハウ、採用の裏側
第3層(社員)各1〜2本個人の経験談、学び、業界考察
1コンテンツを使い回す「1→N展開」が量産の肝
オリジナル記事1本(企業note・3000字)
  ├→ 要約してX投稿(企業)+社員が自分の言葉で引用ポスト
  ├→ LinkedIn記事に再編集(企業ページ+社員個人)
  ├→ 図解スライド化 → Speaker Deck
  ├→ 台本化して動画1本 → YouTube
  ├→ 技術要素があればZennに深掘り版(社員名義)
  └→ ニュース性があればPR TIMES配信 → 数十メディアへ転載

1本の元ネタが7〜10面に増える。 これが「量産系」の正体であり、偽アカウントを使わずに面を増やす方法。

内部SEOの型(オウンドメディア側)

  • サイロ構造:Tier1(総合ハブ)→ Tier2(カテゴリ)→ Tier3(サービス×地域/業種)
  • 全ページに構造化データ(JSON-LD):BreadcrumbList / Organization / Service / FAQPage
  • 内部リンクはTier間を一方向+近いTier3同士を横リンク
  • E-E-A-T:実績・一次情報・執筆者情報(顔と名前)を必ず入れる

Phase 3:被リンク・権威付けの獲得(3〜6ヶ月の中期施策)

#手順具体的な作業
3-1公的認定の棚卸し健康経営優良法人・くるみん・えるぼし・自治体表彰など取れる認定を全部リストアップし、申請計画を立てる(⑨)
3-2補助金・助成金採択事業者一覧に載るものを狙う
3-3業界団体・商工会議所加入して会員ページ掲載を取る
3-4産学・自治体連携大学・自治体との取り組みがあれば必ずページ化してもらう
3-5協賛・スポンサー地域イベント・チームへの協賛でリンクを得る
3-6調査リリースでメディア被リンク自主調査 → PR TIMES → 業界メディアが引用 → 自然な被リンク
3-7登壇・寄稿セミナー登壇、業界メディアへの寄稿。プロフィール欄に必ずリンクを入れてもらう

Phase 4:監視と悪評対応(継続・週次)

#手順具体的な作業
4-1週次で指名検索を再スキャンPhase 0と同じKWで上位20件を取得し、前週との差分を記録
4-2検知の閾値を決める「ネガ資産が10位以内に上昇」「新規ネガが出現」「サジェストにネガ語」→ 即エスカレ
4-3Googleアラート/SNS監視社名・サービス名・代表者名でアラート設定。XはAPIまたは公開検索で言及を拾う
4-4口コミには公式で返信するOpenWork・Googleクチコミ・転職会議は返信機能がある。誠実な返信は読者への最良の反論であり、無視が最悪
4-5押し下げは「ポジ資産の増強」で行うネガが上がったら、Phase 2の発信量を該当KW周辺で増やす。削除工作はしない
4-6事実無根なら法務ルートへ虚偽・権利侵害は、SEOで押し下げるのではなく送信防止措置依頼・弁護士へ。システムは「検知して人間に上げる」まで
4-7月次でレポート順位推移/枠の占有率/ネガ件数/新規獲得被リンクを可視化

第3章運用チェックリスト

着手時

  • 指名検索KWで上位20件を実測・記録した(Phase 0)
  • 7つの枠のうち、どこを他社に取られているか特定した
  • 競合2〜3社の面を調査した
  • 3層の主体(企業/部署/社員)を決め、本人の同意を取った
  • 発信ガイドライン(機密・トンマナ・所属明記)を整備した
  • 業種に効く媒体を10〜15に絞った

毎月

  • 第1層:記事2〜4本+プレスリリース1本
  • 第2層・第3層:各1〜2本
  • 1→N展開(記事→X→LinkedIn→スライド→動画)を回した
  • 取得できる公的認定・助成金を1つ以上進めた
  • 月次レポート(順位・占有率・ネガ件数・被リンク)を出した

毎週

  • 指名検索の上位20件を再スキャンし差分を確認
  • 新規の口コミ・言及に公式返信した
  • 閾値超えのネガがあればエスカレした

禁止事項の確認(毎回)

  • 架空アカウント・なりすましを使っていない
  • 口コミ・レビューを捏造していない
  • 自作自演リンク(PBN)を作っていない
  • 中身の薄い記事を自動大量生成していない
  • 事実である情報の隠蔽を目的にしていない

第4章商品化のイメージ(BOSS/自社の両方で使う)

プラン内容想定
診断Phase 0の現状SERPマップ+改善提案書単発・入口商品
構築Phase 1のアカウント階層設計・開設・プロフィール統一・ガイドライン整備初期構築
運用Phase 2の月次コンテンツ量産+1→N展開月額の主戦場
守りPhase 4の週次監視+月次レポート+口コミ返信支援月額オプション
権威付けPhase 3の認定取得・被リンク獲得の伴走スポット/成果報酬

「ブランド健康診断」として診断だけを入口商品にすると、削除代行業より低リスク・低単価で入りやすく、そのまま構築・運用へ引き上げられる。


付録MS24 の2軸との対応

本プレイブックMS24設計書の軸
第1章①〜⑨+Phase 1〜3軸A(攻め) = SEOを上げる
Phase 0・Phase 4軸B(守り) = 悪評を下げる/監視
第0章 0-2 の3層構造両軸に共通する実行エンジン
第0章 0-3 の禁止事項設計書§7 リスク節と同一の線引き

関連資料:

  • deliverables/2026-07-05_SEO逆SEO自動化システム設計書.md(2軸定義・アーキ図・フェーズ)
  • knowledge/2026-07-09_MS24_軸A実行計画ドラフト_LINE運用代行.md(自社案件でのKW・サイロ構造の具体例)
  • 軸A PoCサイト:https://ms24-seo-poc.pages.dev/